・レバナスはNASDAQが2倍で動く商品
・レバナスの独特な値動の仕組みを解説
・レバナスを積み立てる「ツミレバ」はおすすめ
・レバナス投資にもデメリットはある
SNSとかで「レバナス」ってよく見かけるんですが、レバー?ナス?料理の名前でしょうか?
投資信託の商品の名前です。
「iFreeレバレッジNASDAQ100」のことを通称「レバナス」と言います。
レバナスって何ですか?
「iFreeレバレッジNASDAQ100」って何でこんなに人気なんですか?
少額投資でも大きなリターンを得ることができるからです。
レバレッジ型の投資信託は、特定の指標の倍の動きをするように調整されています。
レバナス(iFreeレバレッジナスダック100)の場合は、NASDAQ100指数に連動して約2倍程度変動するように調整された商品です。
・大和アセットマネジメント
・NASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの約2倍程度動く
・為替ヘッジあり
・信託報酬0.99%
以前、当ブログでも紹介したブル・ベア型ファンドとほぼ同じですが、レバナスは米国のNASDAQに投資するので為替リスクを伴います。
ブル・ベア型ファンドの解説は、こちらの記事をご覧ください↓
人気の投資信託「日本株4.3倍ブル」ってなに?ブルベア型ファンドとは?
NASDAQについても記事を書いています。わからない方はこちら↓
https://100y-funfun-financial.com/nasdaq_easy-to-understand_explanation/レバナスを積み立てる「ツミレバ」
レバナスってどんな時に投資するのが良いんですか?
レバナス投資家の必殺技があります。
それが「ツミレバ」です。
「ツミレバ」と「レバナスを積立投資すること」です。
レバナスを運用している大和アセットマネジメントが、公式HPに紹介している記事から抜粋して紹介します。
・2000年〜2020年の20年間、毎月3万円をレバナスに積立投資していれば1億2,672万円
・通常のS&P500だと2,377万円程度
・長期的に右肩上がりに成長が期待できるに投資する
・少額でもレバレッジファンドに積立投資することで大きなリターンを狙える
右肩上がりに成長する企業に投資と記載してありますが、現在「iFreeレバレッジシリーズ」で投資対象となっているのが、NASDAQ100、S&P500、FANG+、NASDAQ次世代50、ATMX+となっています。
主に米中のIT企業群ですね。
「どうせインデックスに積立投資するならば、値動きの大きい方がリターンが大きくなりますよ。いかがですか?」ということです。
S&P500ってなに?という方はこちらの記事で解説しています↓
https://100y-funfun-financial.com/sp500_easy-to-understand_explanation_nisa/レバナス投資のデメリット
なるほど「ツミレバ」ですね。
なんか良いことばかり書いてあるけど、本当に大丈夫?
もちろんレバレッジ商品なので、リスクもあります。
デメリットをいくつか紹介していきます。
①信託報酬が高い
②レンジ相場では逆に不利
③金融庁が注意喚起
①信託報酬が高い
レバレッジ商品は信託報酬が高くなります。
例えば、同じNASDAQ100に投資する「eMAXIS NASDAQ100」だと信託報酬0.44%です。
レバナスは0.99%なので、約2倍以上。
長期投資において信託報酬は安ければ安い方が良いので、少し不利です。
信託報酬が高くても、それを超える利益を出し続ければ良いのですが。
②レンジ相場では逆に不利
これがレバレッジ商品の最大の弱点と言っても良いかもしれません。
レバレッジ商品は上昇相場では強いのですが、レンジ相場(株価がほぼ横ばい)になると基準価額が徐々に減っていく。という特性を持っています。
レバナス運用会社の大和アセットマネジメントの公式HPにわかりやすい図が記載してあったので紹介させていただきます。


・右肩上がりに上昇する相場では、値動きの約2倍程度上昇する。
・上下を繰り返すと、下落した価額と同じ数値で上昇することができない。
・同じ値幅で上下を繰り返すと、少しづつ基準価額が押し下げられる。
右肩上がりに上昇することを想定して投資するファンドなので、上下の動きが鈍いと逆に不利になります。
単純に値動きの2倍ではない。ということを理解しておきましょう。
③金融庁が注意喚起している
実はレバレッジ型ETFに関して、金融庁が注意喚起を出しています。
内容を簡単にまとめますと以下のようになります。
・レバレッジ型ETF等は主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品
・投資経験が少ない個人投資家が中・長期の資産形成を目的とする場合は十分な注意が必要
・一般的にレバレッジ型・インバース型 ETF 等は先物取引コストを負担している
このような内容をもとに、金融庁は広告・説明義務の強化などを行なっていくようです。
なぜ、金融庁が問題提起をしているか?というと。
NISA口座での投資先として「レバレッジ型ETF」を購入する個人投資家がいることが原因と言われています。
レバナスをNISAで運用することはできませんが、同じレバレッジ型の「日本株ブル型ファンド」などは投資することができます。
日本株のレバレッジ型ETFが結構人気があるようで、一定数の投資家がNISAで運用しているようです。
本来、NISAは長期投資で資産形成をするためのもの。
金融庁は長期投資に向かないレバレッジ型商品を購入する投資家がいることに危機意識を持っているようです。
こんな人はレバナスに投資しよう
なんだかレバナス怖くなってきた。
投資するのやめといた方がいい?
ちゃんと商品の特徴を理解して、投資するのは問題ないと思います。
実際にツミレバで大きく資産を増やした人もいます。
自分で情報を集めながらタイミングを見て投資していきましょう。
レバナス投資は確かに気になる点はありますが、ギャンブル性がめちゃくちゃ高い投資というわけではありません。
長期で積立投資をしていく「ツミレバ」は大和アセットマネジメントも公式サイトで紹介しているほどの投資手法です。
この記事を読んで、商品の特徴をしっかりと理解した上で投資していくには、まったく問題ないと思います。
大事なことはリスクを理解した上で投資を楽しむこと。
おこづかいでレバナス投資を楽しもう!!
大和アセットマネジメントの「iFreeレバレッジ商品の紹介ページ」はこちら↓