NISA・つみたてNISA

【つみたてNISA】20年後に暴落したらどうすればいいの?

この記事でわかること

・つみたてNISAの出口戦略

・暴落時の対応策

・株価下落との付き合い方と考え方

つみたてNISA始めました!!
でも、20年後に損失が出たらどうしたら良いの?
結局マイナスで終わっちゃうのかな?

基本的には20年積立購入してマイナスになる可能性は低いのですが。
それでも、未来の事はわかりません。
非課税期間終了時に損をしない戦略を考えましょう!!

つみたてNISAは20年間非課税で投資信託を購入できる制度です。

利益が出ている時は良いのですが、株式ですので損失が出る可能性もあります。

20年間の非課税期間が終わった時、損失が出ているパターンの対応方法を考えていきましょう。

原則、売却しない。ひたすらつみたて。

利益が出ている時に売ってしまえば良いんじゃないですか?

利益が出ると売りたくなりますが、我慢です。
相場は常に予測不可能。
そこからさらに株価が上昇する可能性もあります。

将来、損失が出る可能性があるなら利益が出ている時に売ってしまえば良いのでは?

と考える方も多い思います。

しかし、そこからさらに利益が出る可能性もあります。

今が最高値か?という判断はプロでも難しいものです。

初心者が判断するのは、ほぼ不可能と思った方が良いでしょう。

初心者の方は特に

「ここで売れば利益が出る。」

と思って売却するより、ひたすら積立購入した方が利益が出ます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

初心者がやるべき簡単投資法!!ドルコスト平均法とは? この記事でわかること ○ドルコスト平均法の強さの秘密。○なぜ初心者はドルコスト平均法で投資するのか。○賢い人は知ってる?!複利...

どうしてもまとまったお金が必要になった場合でない限り、売却せずにひたすら積立てましょう。

途中で売り買いを繰り返すのは、あまりお勧めしません。

年間の非課税投資額は決まっており、売却した場合は使ってしまった非課税枠は取り返せないからです。

長期でつみたて購入していくことが、一番安定して運用できる。

という根拠があるので金融庁も推奨しています。

詳しくは金融庁の「つみたてNISA公式HP:投資の基本」をご覧ください。

20年の非課税期間終了後どうしたらいい?

20年の非課税期間終了後どうしたらいいの?

その時の情勢によって変わります。
利益が出ているようなら全部売る。
もしくは1年分ずつ売っていくという方法もあります。

20年後の選択肢は3つあります。

1、運用資産を全て売却する。

2、非課税期間が終了する1年分ずつ売却する。

3、売却せず特定口座で運用を続ける。

それぞれの選択肢について解説していきます。

運用資産を全て売却する

非課税期間が終了する前に、すべて売却してしまいます。

税金はかからないのですが、タイミングによっては損失が出る可能性があります。

利益が出ているのであれば、この選択でも大丈夫だと思いますがマイナスになっている状態では損失が出てしまいます。

非課税期間が終了する1年分ずつ売却する

つみたてNISAの説明
金融庁HPより抜粋

20年つみたて購入したあと、非課税期間は1年分ずつ終了していきます。

つみたて開始1年目の非課税枠は21年後に終了。
つみたて開始2年目の非課税枠は22年後に終了。
つみたて開始3年目の非課税枠は23年後に終了。

というように1年目から順次非課税期間が終了します。

これを先入先出方式といいます。

20年後の運用成績が良くない場合、とりあえず1年分づつ引き出していく。

という戦略をとることもアリだと思います。

売却せず特定口座や一般口座で運用を続ける

非課税期間終了後、そのまま特定口座や一般口座へ移行して運用を続けることができます。

しかし、別の口座へ移管した場合の運用益に対しては課税されます。

課税口座へ移管するときは、移管した時の基準価額で購入したことになります。

この仕組みだと利益が出ている時は得ですが、損失が出ている時は損をします。

利益が出ている時は、移管時の利益に関しては税金が掛からなくなります。

しかし、損失が出ている時は移管時にマイナススタートなため、元手を取り戻すために税金を払わないといけなくなります。

損失が出ている時は1年分ずつ売却しよう

利益が出ているとは限らないよね。
損が出ている時は、どうしたら良いの?

できるだけ売却しない戦略が必要です。
非課税期間が終了する年分ずつ売却して、相場が回復するのを待つのがおすすめです。

上の章で説明した3つの選択肢のうち、2番の選択肢をおすすめします。

理由は以下のとおりです。

☑︎相場は数年内に回復する可能性が高い

☑︎1年目に積み立てた分は損失額が少ない可能性がある

☑︎運用期間は長ければ長い方が利益が安定する

1年ごとの投資金額を確認し、非課税期間が終わる時に1年分ずつ売却していきましょう。

数年売却しているうちに相場が回復してきたら、全て売ってしまっても構いません。

ドルコスト平均法で20年運用すれば、基本的にマイナスになる可能性は低くなります。

しかし、コロナショックのような誰もが予測できない事態に陥った時、タイミングによっては損失が出る可能性があります。

そんな時は、1年分づつ売却して相場の回復を待ちましょう!!

未来は誰にもわからない

ちょっと安心しました。
20年後って全く予想つかないので心配ですよね。

投資で失敗する人は利益がでることを想定する。
投資で成功する人は損失がでることを想定する。

という言葉があります。
いざという時のことを考えておくことは大切です。

相場の動きは常に予測不可能です。

いかに利益を出すか?よりも損失が出た時のダメージをどれだけ減らすか?が重要です。

投資初心者の方はこちらの「投資初心者がやってしまいがち?!4つの失敗!!」という記事もぜひご覧ください。

出口戦略をしっかり立てて、将来に備えましょう!!