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シャープレシオってなに?投資信託をする前に必ず読むべし!!

この記事でわかること

・シャープレシオで投資信託の成績がわかる

・シャープレシオは良い投資信託探しの強い味方

・良い投資信託とは長期的に成績が良い商品

良い投資信託を探そうと思ってるんだけど。
投資信託の成績ってどうやって判断したら良いんだろう?

投資信託を比較する時に使います。
投資効率の良さを数値化したものです。

投資信託を始める前に、身に付けておくと便利な知識が「シャープレシオ」です。

しかし。

「ネットで検索しても難しい言葉が並んで意味がわからない!!」

という方も多いのではないでしょうか?

シャープレシオは意味を理解できれば意外とカンタンな理屈です。

わかりやすく解説していきます。

投資信託に必須の知識「シャープレシオ」

まずは計算苦手な私にもわかりやすく基本の解説をお願いします。

シャープレシオを一言で言うと。
小さなリスクで大きなリターンを得ているファンドを探す数値」です。

投資信託はそれぞれの商品が、いろいろな投資対象に投資しています。

そのため、簡単に2つ以上の投資信託を比較することができません。

例えば。

○Aファンド=1年のリターン10%

○Bファンド=1年のリターン8%

これだけだとAファンドの方が優秀そうですよね?

しかし、こんな情報も入って来たらどうでしょう?

○Aファンド
1年のリターンは10%
途中の変動が±10%ありました。リターン10%で落ち着きましたが、上下の変動が激しい。

○Bファンド
1年のリターンは8%
途中の変動は±5%です。比較的変動は少なく安定して8%前後を変動しています。

こうなると、話が変わって来ますよね。

Aファンドが落ち着いているのは今だけで、来月から10%の下落が起きるかもしれません。

一方でBファンドが10%を超える下落が起きる可能性は低そうですよね。

このように、単純にリターンだけでファンドの成績は比較できません。

そこで、リスクとリターンと価格変動の関係性から、比較できるようにしようとウィリアム・シャープさんが作ったのが「シャープレシオ」です。

シャープレシオの計算方法

ものすごく難しい計算をしないといけないんじゃない?

出てくる言葉は聞きなれない言葉ですが、実は意外と単純な計算式なんです。

無リスク資産は一般的に短期国債の利回りのことを言いますが、現在の日本ではゼロ金利なので無リスク資産を無視して「ファンドの平均リターン÷標準偏差」で計算します。

例えば、先程のAファンドとBファンドでシャープレシオを計算してみましょう。
*標準偏差の計算は複雑なので適当に入れます。イメージだけつかんで頂けると良いかと思います。

【Aファンドのシャープレシオ】

10% ÷ 10% = 1

【Bファンドのシャープレシオ】

8% ÷ 5% = 1.6

シャープレシオで比較すると、Bファンドの方が数値が高いことがわかります。

Bファンドの方がリスクに対して効率よく利益を上げているということになります。

シャープレシオの比較方法

計算の理屈はわかりました。
でも、これ自分で計算するの大変じゃないですか?

大変ですので、計算しようとするのはやめときましょう。
ネットで検索すると出て来ますので、ネットを活用しましょう。

シャープレシオは、投資信託の運用報告書などの書類には記載されていません。

投資信託のシャープレシオを調べるには、新聞や情報誌、証券会社などのWEBサイトを調べるとわかります。

いくつか、調べられるサイトを記載しておきます。

シャープレシオを調べる

「モーニングスター」
投資信託の格付け評価を行っている企業です。

「日本経済新聞」
皆さんご存知の日経新聞でも調べることができます。

基本的に、スマホで「投資信託名 シャープレシオ」で検索すると、上記のどちらかのサイトが表示されることが多いと思います。

まずは、いくつかの投資信託をネットで調べてみて数値になれましょう。

シャープレシオを見る時の注意

すごい!!これならスマホでサクサクっと良い投資信託を見つけることができそう!!

数値を見る上で注意しないといけない点もあります。
ここを間違えるとシャープレシオは何の意味も持ちません。

同じ期間のシャープレシオを比較する

複数の投資信託のシャープレシオを比較する場合、同じ期間での数値を比較しないと意味がありません。

例えば。

Aファンドのシャープレシオは過去1年の数値。

Bファンドのシャープレシオは過去3年の数値。

これでは二つのファンドで比較ができません。

近年の例で言うとコロナショックがわかりやすいと思います。

コロナショックなど世界的に相場に影響を与える出来事があった場合、基本的にほとんどの投資信託が成績が悪くなります。

その年を含めるか?含めないか?で数値に大きな変化があります。

同じ条件下で比較できるように注意しましょう。

投資対象を揃える

投資信託はさまざまな商品があります。

株に投資する商品、債券に投資する商品、リスク資産と無リスク資産をミックスした商品。

これら全てを同様に比較することはできません。

仮にシャープレシオが「1」の投資信託だったとしても、投資対象で意味が変わります。

株中心のリスク資産に投資する商品なのか?債券中心の無リスク資産に投資する商品なのか?

それによって「1」の重みが変わってきます。

比較する時はできるだけ投資対象が同じ商品で比較しましょう。

あくまで過去の成績である

ここまで読んでくださった方なら分かると思いますが、シャープレシオは過去のリターンと標準偏差を元に計算しています。

あくまで過去の数値であることを忘れないようにしましょう。

シャープレシオの成績が良いからと言って、今後暴落が起きないとは限りません。

むしろ「どんな投資信託も一時的な基準価額の下落はある」と思っておいた方がいいと思います。

ただし、一時的に基準価額が下落しても投資成績の良い商品は回復も早いと思います。

シャープレシオの数値が投資信託選びの参考になることは間違いありません。

数値の良い商品を選ぶようにしましょう。

リターンの高さに騙されてはいけない

シャープレシオについて理解できました。
すごく大切な指標ですね。

投資信託のリターンランキングだけでは、投資成績はわかりません。
短期的なリターンは優秀でも、リスクが大きければ将来的に損をする可能性が高いです。
リスクとリターンから投資成績を数値化できるシャープレシオを参考にしましょう。

リターンの高い投資信託を見ると、多くの利益が出そうな気がします。

しかし、リターンとリスクは表裏一体なのが投資です。

大きなリターンの裏には、大きなリスクが隠れていたりします。

リターンが高ければ良いという話ではなく。

適切なリスクをとって、より効率よく利益を出しているファンドが長期的に利益を出す優秀なファンドといえます。

ぜひ、投資信託商品を選ぶ時には「シャープレシオ」を参考に選んでみてください。

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