豆知識

物価上昇率とは?物価が上昇する世界で私たちにできること。

物価上昇率の解説

この記事でわかること

・物価とはなにか?

・物価が上昇するとお金の価値が下がる。

・物価が上昇する世界で「貯金」が一番ダメ。

・今後も物価上昇は続く。

「消費者物価指数」とかニュースでよく見ます。
何で物価ってそんなに注目されるんですか?

物価は上がりすぎても良くないし、下がりすぎても良くない。
今の日本経済を示すひとつの指標として大切なのが物価です。

物価上昇率という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

日本では2013年に日本銀行が「物価上昇率2%を目指す」と目標を立てて、取り組んできました。

しかし、なんで物価上昇させないといけないんでしょうか?

「物価が安い方が助かるんですけど、、、。」

「物価が上がるとお金なくなっちゃう。」

物価について理解が出来ていないと「物価は安いほうがいい」というような錯覚を起こしてしまう人もいるかもしれません。

でもそんなことはありません。

逆に、物価が安い状態が続くと私たちは貧乏な国民になってしまいます。

今回は、物価についてわかりやすく深堀りします。

物価上昇率ってなんですか?

すみません。
そもそも物価上昇率ってなんですか?

物価上昇率とは前年と比較してどれだけ物価が上昇したかを表す指標です。
日本銀行は物価上昇率2%を目指して金融緩和政策を行なっています。

そもそも物価とは、モノの価値のことです。

買いたい人が多く、物の数が少ないと物価が上昇します。

逆に、買いたい人が少なかったり、物の数が多いと物価が下がります。

同じような原理で景気によって物価が変動します。

景気が良いと、みんな稼げるようになるので物を買いたい人が増えます。

すると物価が上昇していきます。

逆に景気が悪いと、みんなお金がないので物を買いたい気持ちにならず物価が下がります。

経済状況によって物価が変動するのは購買意欲に関係するからです。

物価上昇率は景気に左右されるため、その国の経済力を見るひとつの指標になっているんです。

物価上昇率ってそんなに大切なの?

何でそんなに物価上昇率って大切なんですか?

そもそも世界的には物価は上昇していくことが当たり前なんです。
先進国の中でも全く物価が上昇しない国が日本です。

世界的には物価は上昇していきます。

それはなぜか?

世界全体で見ると少しづつ経済が発展しているからです

数十年前は貧困国や途上国と呼ばれていた国が、少しづつ経済発展してきています。

中国やインドが代表的な例です。

経済が発展すると、人々の給与も上昇し購買意欲が上昇します。

モノやサービスがたくさん買われるようになると、物価が上昇していきます。

これが世界的な物価上昇につながります。

世界的には物価上昇している中、日本はどうだったか?

日本だけは「失われた30年」と言われるように、ずっとデフレ状態でした。

つまり物価が安いままの状態だったのです。

こういう状況から脱却しようと、日本政府は物価上昇を目指しています。

ちなみに物価上昇率の世界平均は年間約3%です。

対して、日本では約1%程度。

いまだに年間2%の目標を達成していません。

物価上昇率とお金の関係性

物価上昇が大切なのは分かったけど、それと私の生活にどんな関係があるんだろう。
国とか世界とか言われてもピンと来ないな。

物価が安いということは平均賃金も安いということです。
このままでは、優秀な人も企業も海外へ進出しさらに貧しい国になってしまいます。

国レベルでの話になると難しいかもしれませんが、皆さんの給料に関してのデータを見てみましょう。

【1997年を100とした場合の賃金】

・オーストラリア…… 131.8
・フランス……126.4
・イギリス(製造業)……125.3
・ドイツ……116.3
・アメリカ……115.3
日本……89.7

参照:2016年のOECDのデータを基に全労連作成

各国が軒並み平均賃金が上昇していく中、日本は先進国で唯一と言っていいほど下落しています。

1989年のバブル崩壊前を100としているので、こういうデータになっているのかもしれませんが。

それでも、ここ30年の私達の生活を見ていても決して給料が良くなった感じはしませんよね。

世界との賃金格差がこのまま続くと、どういうことが起きるのか?

デフレが続くと起きること

・優秀な人材が海外企業に買われていく。

・優秀な企業は海外企業に買われる。

・土地や建物も海外に買われる。

日本は物価が安いと考える外国人がこぞって日本の良い人材・良い企業・良い土地などを買い漁ります。

すると日本の経済成長はさらに難しくなり、負のループに入ります。

このまま物価上昇率が低いまま、日本経済が発展していかないと。

私たちは「賃金が安い貧しい国」に暮らさないといけなくなります。

これからも世界の物価上昇が続く

それは嫌です!!
世界の物価上昇っていつまで続くんですか?

今、世界では人口増加が問題視されています。
人が増え経済が発展していくうちは上昇を続けると思います。

日本では、人口減少、超高齢化社会が問題になっているため、感じにくいですが。

世界的には人口増加、食料不足問題も出てきています。

戦争などの大きな変化がない限り、世界的に経済の発展が続き、物価は上昇を続けると思われます。

日本も将来のため、さまざまな政策を打ち立てて物価上昇を目指していくと思われます。

頭のいい大人たちは以前から分かっていたので、様々な対策をしてきました。

そして今後も続けていくので、日本も物価上昇を続けていくでしょう。

ここでひとつ問題が出てきます。

物価の上昇が続くと、相対的にお金の価値が下がっていきます。

なぜ、物価が上昇するとお金の価値が下がるのか?

詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!!

現金・預金はキケン?!投資をしない日本人 この記事でわかること ○現預金だけで将来に備えることが危険な理由○このままでは危ない?!日本の将来について○皆さんの大...

物価が低ければ賃金が安いまま。国は物価上昇率2%を目指しているが、日本の経済政策で2%ずつ物価が上昇すると、同時に2%ずつお金の価値が下がる。

そんな時代で、私たちはどうすればいいのでしょうか?

物価が上がる世界で私たちがやるべきこと

日本には頑張って経済成長して物価上昇して欲しいけど。
物価が上がってお金の価値が下がるのもイヤ。
私はどうすれば良いですか?

大切なことは資産運用です。
現預金だけだと、お金の価値が下がっていきます。
その他の資産に分散投資していくことが大切です。

仮に日本の目標である物価上昇率2%が達成されると、年間に2%ずつあなたのお金の価値が下がっていきます。

現金だけ持っていると、持ってるだけで少しずつ資産が減っていくんです。

これは避けないといけませんね。

では、その資産をどうやって守るのか?

現金以外の形に変える必要があります。これが投資です。

どこに投資すれば良いのか?

物価上昇するとお金が集まるところはどこでしょうか?

企業です。

モノが売れるようになることで物価が上昇していきます。

モノが売れるということは企業にお金が入って景気が良くなるということです。

ということは企業にお金を預ければ良いんです。

つまり、株式投資です。

これが「株式投資がインフレに強い。」と言われる理由です。

これから物価上昇する世界では、ぜひ株式投資をして資産を守っていきましょう。

まとめ

・物価上昇率は景気に左右される。

・日本は物価が安く賃金が上がらない国。

・今後も世界の物価上昇は続く。

・日本も物価上昇を目指していく。

・物価上昇=お金の価値が下がる。

・株式へ投資して資産を守ろう。

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NISA特設ウェブサイト : 金融庁

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