・マイナス金利政策の概要
・なぜマイナス金利をしているのか
・私たちの生活に与える影響
・将来に向けてなにをすれば良いのか
ニュースで「マイナス金利」ってよく聞くけど。
なんですか?
金利がマイナスってどういうこと?
マイナス金利政策は、日本の金融政策のひとつです。
デフレ脱却を目指して2016年から始まりました。
長年デフレに悩まされた日本は、2%の物価上昇率を目標に様々な取り組みを行ってきました。
そんな中でできた政策が「マイナス金利政策」です。
よくニュースで耳にする言葉ですが、内容については理解している人は少ないのではないでしょうか?
今回はそんなマイナス金利についてわかりやすく説明します。
マイナス金利を知れば、日本経済がわかる!!、、、かも。
金利についてわかりやすく教えてください
そもそも金利ってなんですか?
簡単に言うと「お金の利用料」と思ってください。
マイナス金利の説明をする前に、金利についてわかりやすく説明します。
マイナス金利について分かりやすく説明しようと思うと、「金利」について理解しておく必要があります。
金利についてある程度の理解のある方は、この章を飛ばしてください。
金利ってすごく遠い言葉のように思う方もいらっしゃるかも知れませんが、実は皆さん金利を使っているんですよ。ほぼ全ての国民が金利を使ってます。
それが銀行です。
銀行はあなたが預けたお金を使って、新たなお金を生み出す商売をしています。
つまり、銀行はたくさんの人に預けてもらった方がたくさん商売ができると言うことです。
現在、日本の銀行にお金を預けると約0.001%の利息が付きますよね。
この0.001%増えたお金は「お金を預けてくれてありがとう」ということで、銀行があなたに払った「お金の利用料」なんです。
これが金利です。
金利が高ければ銀行に預ける人は増えて、金利が低ければ銀行にお金を預ける人は減ります。
現在は、普通預金が約0.001%という非常に預金金利が低い時代です。
なぜこんなにも低いのか?
その原因ともいえるのがマイナス金利政策なんです!!
・金利とはお金の利用料。
・今はどの銀行も金利がとても低い。
・この超低金利もマイナス金利の影響。
これがマイナス金利の正体!!
マイナス金利って、誰が誰に対して行っているの?
日銀がその他の銀行に対してマイナス金利をかけています。
つまり銀行が日銀にお金を預けると、逆に金利を支払わないといけない状態ということです。
日銀(日本銀行)とは、よく「銀行の銀行」と言われます。
僕たちは、銀行にお金を預けますよね?
その銀行が、お金を預ける先が日銀なんです。
日銀に預けても、もちろん金利というものがあるんですが。
銀行⇨日銀の預金金利がマイナスになる。というのがマイナス金利の正体です。
銀行が日銀にお金を預ける際の金利がマイナスになること。
これがどう影響するの?
というのが気になるところですよね?!
その前に一旦まとめると以下のようになります。
・日銀は、銀行が利用する銀行。
・銀行が日銀に預ける時の金利をマイナスに設定する。
・銀行は日銀に預けるならお金を払わないといけない。
マイナス金利で景気を刺激する
マイナス金利の仕組みはわかったけど、それがなんなの?
世の中にどう影響するの?
マイナス金利を設定することで、銀行は日銀にお金を預けなくなるのが狙いです。
そうすると銀行は、預けるはずだったお金を企業への融資に回し始めるんです。
なんでマイナス金利をするんでしょうか?
その理由は、日本のデフレ脱却を目指すためです。
日本はバブル崩壊以降「失われた30年」なんて言われてきました。
経済は低迷し、物価が上がらずデフレの状態だったのです。
日本政府もずっと「デフレ脱却!!」を目指して取り組んできました。
マイナス金利になれば、銀行は日銀に預ける予定だったお金を企業への投資に使い出します。
すると企業は成長し、世の中にお金が出回り、経済が活性化する。
というストーリーを描いて行っているんです。
この方法を金融緩和と言うんですが、金利を下げまくって最終的に金利がマイナスになっちゃった。
ということで「異次元緩和」とも言われています。
・マイナス金利によりお金が世の中へ流れ、経済を刺激する。
・デフレ脱却には金融緩和、異次元緩和!!
なんでマイナス金利が必要なのか?
そもそもなんでそんなにデフレ脱却しなくちゃいけないの?
日本がどんどん貧しい国になってきているからです。
そこまでしてデフレ脱却を目指す理由はなんでしょうか?
IMF(国際通貨基金)の調査によると、2020年の世界の平均物価上昇率は3.2%です。
対して日本の物価上昇率は-0.02%。
2020年はコロナウイルスの蔓延もあり、正しいデータとは言えないかも知れませんが。
それでも、コロナウイルス以前から日本の物価上昇率は2%未満でした。
つまり、世界は平均的に物価上昇しているのに、日本はついていけない。
物価の安い国になっていっている。ということです。
これがどう生活に影響するか?
まとめてみました。
・物が売れなくなる。
・企業の成長が止まる。
・雇用が生まれなくなる。
・優秀な企業や人材が外国に行く。
このデフレスパイラルに陥ってしまうと、日本はどんどん貧しい国になってしまいます。
「物価が安いならラッキーじゃん!!」
という単純な話ではない!!ということですね。
・デフレ脱却しなければ、日本の経済が低迷したまま。
・このまま行くと日本の優秀な企業や人材が外国に買われる。
・強力な金融緩和政策が必要。
私たちはこれからどうすれば良いのか?
日本がマイナス金利政策をするなら、私たちはどうすれば良いですか?
日本の金融政策が計画通りにいくとすると、年間2%ずつ物価が上昇していきます。
超低金利の銀行に全ての金融資産を預けるのではなく、株式へ投資してリスク回避しましょう。
日本の金融政策では「物価上昇率2%」という目標を立てています。
つまり、何もしなければお金の価値が年間2%ずつ減っていくと言うことです。
銀行に預けても金利は0.001%ですから、お金の価値は減りますよね。
どうすれば良いのか?
株へ投資しましょう。
マイナス金利は銀行による企業への融資を促して、経済を刺激するのが目的です。
つまり、世の中のお金が集まってくるのは優秀な企業。
投資をするなら、お金が集まるところに投資していった方がいいですよね。
国も、財政的にも厳しい時代に突入することを見越して、株式投資信託への投資を優遇する制度を作りました。
NISAやiDeCoです。
この制度は「物価上げると国民のお金の価値が下がるから、自分たちで投資して資産守ってね。」という意味も含まれています。
これからの時代を生きるには、現金だけで資産を持たない。
株式への投資をしていくことがあなたの資産を守る方法です!!
NISAやiDeCoを使って資産を守りましょう!!
・マイナス金利の目標が達成されると年間2%ずつお金の価値が下がる。
・現金だけで資産を持たないようにしましょう。
・NISAやiDeCoを使って株式へ投資しましょう!!
詳しくはこちら↓
当サイトでもNISAやiDeCoについて記事を書いています。
ぜひご覧ください。